タイトル変更しました。前のタイトル「真夜中は、別の、顔」とかつけたんですけど、ほんとは黒武で切ないのとか思ってたんですけどいつもどおり甘々バカップルになりました;
ブログからこちらへの移動につき、一部加筆修正いたしました
※18禁最後のページにあります。ご注意ください※

*****はしっきれの手紙*****


「おいダメツナ、来週獄寺の誕生日って知ってるか?」

ベッドの上でコミックを読みながらくつろいでいたツナの後頭部にリボーンの蹴りが炸裂する。

「いてー!な、なんだよリボーン!・・獄寺くんの誕生日?」

「ファミリーのことをちゃっと知っておくのがボスの務めだぞ」

そういえば獄寺は自分の誕生日をちゃんと覚えていてくれたのだ。

「あら、獄寺くんのお誕生日なの?」

たまたま二階へ上がってきた奈々がその話を聞きつけていた。

「じゃぁお誕生日会しなくっちゃね!」

「さすがママンだな」

「つーくん、お友達にも声かけてきなさいね、ごちそういっぱい用意しちゃうから〜」





部活帰り、獄寺の家によるのは山本の日課になっていた。
そしていつものようにマンションの階上へとあがり、彼の部屋をめざす。
インターホンをおせば、そこで誰かの確認をされることもなく扉があいて獄寺が出迎えてくれる。
彼も山本が来ることを知っているし、待っているのだ。

「へへっ、邪魔するぜv」

「おめーはまずシャワーな」

このやりとりもいつもどおり。素直に山本はシャワールームを借りにそちらへ行く。
まもなく水音がし始めると獄寺はあることに気づいた。

「おい、これ・・・」

補充し忘れていたボディーソープを渡そうと戸をあけた瞬間。

「わり!獄寺!」

正面高い位置からそそぐシャワーを一気に浴びてしまった。

「・・・なにすんだよ」

背を向けていた山本が振り返って近づく。
何もまとわないカラダにいつもの行為を思い出し、鼓動が早まるのを感じて立ち去ろうとするが、その腕をつかまれる。

「いっしょにはいろーぜv」

了承をまつこともなく獄寺の衣服を剥ぎ取る山本。
抵抗もむなしくそのままつれこまれてしまう。
背後から抱きすくめられ、首元には軽くキスを落とされた。

「獄寺っていいにおいなのなー」

山本がくるのがわかっているから、帰宅後のシャワーが日課になっているなんていえない。
だからソープのにおいがするんだなんていえない。

「お・・お前、体洗えよな!」

照れ隠しに武の体を押しのける。
そのためにふれた自分のてのひらからさえ熱をおびてくるのを感じて獄寺は熱く吐息をはく。

「じゃー獄寺が全部洗って?」

「ばっかいってんじゃねぇ!」

妥協して背中だけということになって、しぶしぶ獄寺が山本の背中を流す。

「なーなー、獄寺来週で俺と同い年になんのな」

「ん?あ、すっかり忘れてたぜ」

本当はとても気にしていたのだった。今まで一人だった、どうでもよかったその日がまさか自分の中で楽しみになってしまうときが来るなんて思ってもいなかったのだ。

「俺お祝いしたいのなー」

「・・・・・」

「獄寺なにがほしー?」

「十代目の右腕の座」

「ははっ!そんなのツナにいってくれよなー」

そんなことは照れ隠しだと山本もよく知っている。
そして獄寺は欲しいものなんて何も思い浮かばなかった。
武が祝いたいといってくれたその言葉だけで心が充たされていた。

「ごくでら?」

山本の背中に体を預ける獄寺。
山本の問いかけにも何もこたえはしない。
振り返ってそむけられた獄寺の顔を両手で包んでこちらを向かせる。

うるんだ瞳。一向にこちらを見ようとしない瞳。
だきしめるとそっと武の体に手を添えてきた。
始まりのサインをお互いに感じる。そこから言葉はいらない。

シャワールームには耐えかねてあがる嬌声と肌のぶつかる音が響くのみだった。




獄寺が購買へ出かけた昼休み、山本はツナに呼び止められた。
そして、昨日の奈々とリボーンとのやり取りを聞かされる。

「でさ、獄寺くんのお誕生日会やりたいんだけど、きてくれるかな?」

・・・ソノヒハ、ゴクデラト、オイワイスルンダゼ?

「ああ、もちろんいいぜ!オヤジの寿司持って行くからな。たのしみだなっ!」

その返事を聞いてほっとしたツナが礼をいうとそこへちょうど獄寺が帰ってきた。
獄寺にはまだ黙っていてほしいとささやかれると、それを見た獄寺が叫ぶ。

「あっ!こら、山本!十代目から離れやがれ!!」

すっと視線をそらす山本。いつもなら笑ってなだめる彼の姿を想像していたのでツナも獄寺も不思議だった。



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