*****はしっきれの手紙*****


パーティーはいつものようなツナ宅での大騒ぎとかわらないような状態となったが、無事終えることができた。
8時を回ると片づけをするから獄寺は帰っていいとツナに言われた。

「自分も手伝います、10代目!」

主役にそんなことはさせられないよといってさらに楽しかったかと聞く。

「はい、もちろんです。俺一生忘れません!」

とはいえ、いつもどおりに振舞っていたものの、全く山本と絡んでいなかったのをツナは知っていた。

「そっか、よかった!気をつけてね。じゃ、また明日」

家の外で会話を済ませえるとツナは獄寺がこちらからは見えなくなるまで見送っていた。

(10代目はなんて心の寛いお方なんだろう・・それに引き換えあいつは・・・)



「ツナー!これ、残りでわりーけど寿司、ツナんちでくっちまってくれねー?」

さすがにあれだけの量をこの人数では食べきることができずにだいぶ寿司が余っていた。

「あ・・獄寺くんに持たせてあげればよかったよね・・・」

「・・・そだな」

「じゃあさ、獄寺くんちにも持っていってあげてよ」

「え・・」

「山本のおじさんも獄寺くんのお祝いにってこんなにつくってくれたんだろ?だったらそうしようよ」

少し考えながら、武が縦に首を振る。獄寺分にと容器にわけ、残りを皿に持ってすし桶を空にした。

「山本、お願いね」

「じゃ、帰りに獄寺んちよってくな」

さらに片付けの手伝いを始める山本を止めるツナ。

「山本いいよ、ほら持っていってあげてよ。」

「けどまだ片付けあるだろ?」

「でも獄寺くん、ねちゃったらいけないしさ?」

獄寺の就寝時間は適当で、遅いと深夜だったりすることがあるのはきまぐれに届く眠れないことを示すメールから山本は知っていた。
早くても日付が変わる頃まで寝ることがないのも知ってはいた。

「そーだな!じゃあわりーけど、俺いくな」

「おじさんにもありがとうっていっといてね」

「じゃ、おばさんお邪魔しました!」

空になったすし桶等を抱えてツナの家を出ると、山本はダッシュで自宅へ向かう。
まずはこの荷物を置く、それから獄寺の家へ向かう。

いてもたってもいられなかった。獄寺は相変わらず不機嫌だったからだ。
やっぱり手段が悪かったかと自分の行いを反省しながらその道のりを急いだ。
自宅によると店があいている時間で、いつもの常連客がそこにいた。

「ごめん、オヤジちょっとでかけてくる」

「お?武くん、彼女んちでもいくのか?」

父親と同じ年くらいの客がからかい半分にはなしかけてくる。

「そんなんじゃねーっスよ!オヤジ、獄寺んちいってくるな」

・・・獄寺は彼女なんて小さい括りじゃたらねーぜ?

何度も通いなれたその道は、体のほうが覚えていて頭は獄寺のことしか考えないでいても勝手に道をたどっていた。

・・・獄寺にあったらなんていおう、これまでの俺の態度のこととそれから、獄寺の・・・





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